……――やだなあ、心外だよ!実に心外だ!
そんなに怖がらなくてもいいじゃないか、ねえ?
[ >>15少女の眉が下がった所を見れば、今度は不機嫌そうに拗ねてみせながら肩を竦める。手にしたカードをひらひらと摘まんで揺るがす。自分に怖がらせながら、同意を求めるように、彼女の瞳を覗き込むように問いはするが。
上目遣いで強請る少女の姿を見れば、首に角度をつけて――、そんなことはどうでも良かったとばかりに態度をまたころりと替えて、腕を組む。]
えー?うーん、俺も、集めてるんだよねえ…。
――でもなあ、君、可愛いしね。
そう、レディにはキングたるもの、優しくしなきゃいけないしなあ。……そうだねえ、このピースは君にあげるよ。
[手を頬に当て、考える素振り。近付いて、服の裾を引っ張る少女を見下ろして、アーサーの言いそうなことを真似てみせながら、再び、笑顔を一つ。真っ黒な闇色のピースを差しだして――、]
(16) 2014/09/28(Sun) 18時頃