【人】 保安技師 ナユタ

な…あ、　うそ　だ、ろ？かおる？

[信じたくない、理解したくない。
けど、冷え始めた手がその思考を打ち消していく。]

うそだ　だって、こんな…

ちょっと、離れただけだぞ？
すぐ戻るからって…、…

[行かないで。
懇願する妹の顔が、鮮明に浮かぶ。

大きな物音。
あれはもしかしたら妹が痛めつけられていたんじゃないか？

哲人の首を絞めていた時。
もしかしたら妹も同じように怖い目に―――]

(15) sunao 2010/04/27(Tue) 04時頃