[片を付けろ。ホレーショーの言葉を受け止める。その通りだ。このまま去る気などない。
どういうつもりだと問われながら。ゆっくりと背後にいるペラジーへ向き直り、彼女の纏う鋭利な気配(>>6)は無視をして、近づいていく。普段とは違う彼女の燐片が窺えるその様子にも頓着しない。
どうなっても構うものかという心地で。]
ようやく、きみとゆっくり話ができる。
……わからないことばかりだけど、知っているんだ、本当は。
[きみが知っていることを知っている…というのが正確なのだろうけれど。]
銀の靴の持ち主……ヴェスパタインを滅ぼしたのは、ぼくだよ。
ぼくにとっては父の仇でも、きみにとっては――こうして憎悪を向けてくるくらいの、大事な相手だったというわけだ。
[大事な…と口にする際、悋気のような響きが混じったことに相手は気付くだろうか。]
(14) 2014/11/11(Tue) 00時頃