[甘那ちゃんへのメッセージを送ると、スマートフォンはコートのポケットへ。
コートの色はダークブラウン。仕事中でなくても、私の色は暗く沈んでいる。
カラフルな男の人だっているけれど、私の兄は落ち着いた色合いを好む人だった。
ふらりと私の足はコンビニへ向かう。あったかいコーヒーを飲もうと思った。
コーヒーなら家でも飲めるけど、急ぐからと嘘をついて飲まずに出て来てしまったのだ。
だって、家は息が詰まる。そして兄はブラックが好きだった。家のコーヒーに、ミルクやお砂糖が添えられることは決してない。
私は、カフェラテが好きだった]
おはようございます。
[店長さんに挨拶をして、最初にお菓子コーナーへ。のど飴の袋を一つ。
それから、レジに向かってカフェラテをお願いした。
新商品のポスターが目に飛び込んで来て、あ、と思わず声を上げる]
これ、食べました。美味しかったです。
[そう伝えてから、思案する。甘那ちゃんのリボンのお礼、サンドクッキーというのはどうだろう?]
(14) 2017/01/15(Sun) 15時頃