― 明之進の部屋 ―>>5:166
そんな声で、謂うな、だなんて。
もっと、指摘したくなる。
[ 刃に変じた少年の指先がメルヤの背をなぞる。浅くて長い赤い筋をその後に残して。
相手を床へ押さえつける姿勢で、己が腰もろとも奥深くまで突き込み、]
"痛い"のが"気持ちいい"と混ざって、ぐちゃぐちゃになってきてるみたいに。
"こわい"のも、他の何かと混ざって、ぐちゃぐちゃになってきてるのかな?
[ 声が届いた先、金の瞳は思考の優先順も曖昧になったように>>5:166惑う色。
伸び上がるようにして、床に伏したメルヤの頬と、唇とへ順に口づけを贈る。]
だいじょうぶ。"痛い"のが"痛くない"のと同じ。
"怖い"のも、"怖くない"。
[ その一方で。
形態を変化させた影の触手の先端を、吐き出した精の残り香も濃い鈴口へひたりと触れさせた。]
(13) 2018/03/03(Sat) 21時頃