おっと、そうだ。
話は変わるがよ、ちょいとこいつを見てくれねぇか?
[懐から設計用ノート型端末を取り出し、イースターの前で開いてみせた。モニターから、ある装置の立体図面が投影され、中空に像を結んだ。ワクラバは、指でモニターのパネルに触れ、図面をクルクルと回転させる]
動力炉の変換機だ。Pavr=opetyの土産にもってきたエネルギー結晶(>>1:149) あれをうちの動力炉の燃料に使えねぇかと思ってよ。
事前調査で、設計の基礎はだいたい出来てんだ。あとは補正かけて最適化すりゃ、まぁなんとかなるだろうよ。La=Sta=Demonicのトップシークレットなんだが……。へへっ、この際、知ったこっちゃねーな!
[Pavr=opetyから採取したサンプルを利用する。ワレンチナの発案(>>2:9)から着想した考えだ。決断するのに長らく時間を要したが――
ノート型端末を閉じ、イースターに差し出す]
検証、頼んだぜ。俺は、ちょいとミツボシをメンテしてくる。ながらくほったらかしだったからな。おっと、セクハラなんて言うな?
じゃあな。
[それだけ言うと、ワクラバはコンソールルームを後にした。ミツボシの姿を探す。]
(13) 2016/05/20(Fri) 21時半頃