あら、アタシはれっきとした男よ?
[驚きの声を上げる青年に向けて笑う。そのままゆっくり彼の背中を撫でながら落ち着くのを待つ。暫くして、ようやく聞こえてきた声は少しどもり気味の声>>8だった。]
学校?学校がどうかしたの?
[そう問い返せば、彼の視線が制服に向いていることに気がついた。驚くことにそれはよく見れば同じ制服だった。そして、再び彼が口を開く。]
制服、同じね。って事は貴方とアタシは今度から同じ学校、ってワケかしら。
[そう尋ねかけながら、彼の姿を見る。鋭い目付きに少し整った顔立ち。少しおどおどしているが普通にしていれば恐らく女子に人気だろうな、と思った。アタシの友達ならあの子が好きそうだわ、などと心の中で呟いた後、そうだ、と一つ手を叩いて話す。]
自己紹介がまだだったわね。アタシは稲庭新羅。山吹高校出身の2年よ。よろしくね。
[茶目っ気たっぷりのウインクをして見せたが、彼はどんな反応を示しただろうか。]
(13) 2014/10/14(Tue) 01時半頃