―ミサの前―
[それから距離はそれなりにある場所で座り込む自分の肩>>10に人の体温が触れたならそれまで固まっていたとは思えないほどに過敏にびくり、と大きく方を揺らす。
そして反射的にその手を強く払いのけて……]
ぁ…、チャールズ、せんせ、い…?
[呆けた頭に聞こえた声を知った人の声と認識した。
まるで人形が振り返るようにぎこちなく首をそちらに向ける。意思とはは関係なく流れる涙はそのままに。
彼の指示に頷こうとしたところで動けないならそのままでと告げられる。>>11
助けられて立ち上がるとそのままその場所から引き離された。
抱き上げられてしまった辺りで思考がゆるりと動き出す。さすがにこれは、恥ずかしい――]
あ…、だいじょう、ぶです。
…聖水と、棺、ですね…?
[引きつり掠れた声で確認の言葉を紡ぐ。それから口元を笑みの形に変えた。いつもの、笑顔の表情をしようとしたけれど成功したかどうか。
何故どうしてと問うたところでおそらく今は何もわからないだろう。
それならまずは彼のいうとおり事務室へと向かう事が先だ。
身体は重く動きは鈍いが、それでも一つ頷くと事務室へと向かおうとするだろう]
(12) 2014/06/23(Mon) 12時頃