[人は集まってきたでしょうか。『ナユタ』の姿を見つけて嬉しそうに微笑みます。
そうして頃合いを見てラウンジにいる人(それがナユタだけだったとしたら、アイライトはむしろ喜んだかもしれません)に一礼をして、合成音声の調子を確かめつつ喋り出しました。]
"コンニチワ"……ええと……"お集まりいただきまして"/アリガトウ/……。
わたしは……『光彩楽団』の『アイライト』と……"イイマス"。
[改めて名乗ってから、もう一度深呼吸。]
『光彩楽団』としての/ワタシ/の……"最初"で……
もしかしたら"最後"の……#ソロコンサート#です。"楽しんで"……/ご視聴/ください。
[それでは、お願いしますと天井に向かって声をかけると、ラウンジの照明がゆっくりと落ちていきました。
受付でアナウンスの他に頼んでいたのはこれで、トリンクルの演奏にはどうしても必要なのです。]
{Til..till..til..}
[アイライトの光だけが暗闇のラウンジをぼんやりと照らすようになると、持ってきたスーツケースを開きました。]
(12) 2015/01/08(Thu) 00時半頃