[オスカーの意識はどうだったか。回復させながら口を開く]
なぁ…ヘクター。ヘクターはなんで共和国の軍に参加したんだ?
俺は元々帝国の密偵の一族で、こっちの地理は理解してるから…いや、そもそも動機としては一族の決断ってのもあったが自分たちが生きて血や技術を絶やさずに残るってのもあった。そして雇主に自分たちの商品価値を高めるため。とかな。
今回の任務も、そのつもりだったしこんな事件なんて起きなきゃ帝国と争うことに終始してただろう。
でも今回は途中から目的が違うものになっちまった。自国とか一族とかそんなんいってられない事態だ。逃げることもできねーし失敗もできない。そして失敗はすなわち死でしかない。
だがよ。大多数の生きるもののため…なんて俺はそのために働けなねーよなって思った。
[そんな大多数はこちらを嫌悪するやつらばかりだ。そんなもののために無償で闘おうなんて気にはなれない。むしろいなくなっちまっても構わないようなやつなど腐るほどいる。]
(11) 2014/01/08(Wed) 23時半頃