―宵越屋・メール着信前―
俺ですか?母の誕生日に何がいいかなーって下見です。
お小遣いで買える範囲でお勧めありますか?
[行き先候補は色々あったが、とりあえず物が揃って一番近いという理由で、移動先は宵越屋に決定した。
地図に記載された店で、実体化して生者と交流できる>>0:#5というのは本当で。男子高校生が珍しいらしい女性店員にやたらと話しかけられる。
リア充のような卒ない対応は無理なので、自分達が(特に叔父)が不審者に見えないよう、ひきつった笑顔で対応をしていた。]
…なんかさ、俺らバリバリ浮いてるじゃねーか。
女見るにも場所考えねーと。
さっきのねーちゃん、超不審者見るような目つきでみてたぜ?
[女性店員が去ってから、くるりと振り返り冷ややかな視線を向ける。
叔父は珍しく焦ったような深刻な顔をしているが。
現実っていうのはこんなものさ。
悟りを開いて涼しい顔で移動を提案しようとしたら、非現実的存在を目の当たりにしてしまった。]
うげ……っ
(11) 2016/06/05(Sun) 10時頃