[面倒くさがりな少年と話して、どれほどの時が経ったろうか?
君が悪いほど扉で覆われた壁は、それぞれ何やら言葉が書いてあるものが幾つか、あとは何も書かれていない扉が2つか。
部屋にいる人数が増えれば、その暑苦しさに辟易して。…ああそれでも、元いたくらい部屋よりはマシだろうか。
そんなことを考えていれば、きっと開いた扉に気づくのは遅れてしまっただろう。
中から出てきた中年男性は、今にも息絶えそうな様子だ。一歩下がろうとして……]
う、埋まっている……?
[女性の声に>>2その動きを止めた。
(嗚呼、男の死体なんて美しくない。なぜそんなものを見せられなければならないのか)
困ったようなそぶりを見せるその女性の姿は、まさしく偽りのように見えたが それよりも生きた屍のようなその死体を見つめ────首の内部に光るものを見つけただろう。]
……い、いったいどうしてこんな…!
[これまた東洋風な少年>>10が動くと言うのなら、こちらは動揺したように声を上げただろう。
内心、あの鍵はもしやこの手枷のものだろうか?と算段をつけたが、自分の手を好んで汚す趣味はない。他のものがやるならば、任せておくのが良いのだ。]
(11) 2016/02/23(Tue) 15時頃