僕は、あの人を止めるべきだったんでしょうか。彼女の最期は、決して僕達と争う敵では無かった。ならば彼女もまた、聖騎士として護る人々の中に含まれるべきだったんじゃないか。そう想うと…。[命を無理矢理助ける事はできる。然し――――然し、傷ついた彼女の心も共に救う術は、結局、今でも見出せずにいた。最期に浮かべた、満足そうな彼女の表情。他には何も、道は無かったのか?然し今、彼女は現実として、柔らかな残り雪の上に眠りについていた。何者にも侵されない、静かな場所で。求めた同胞と共に。静かに......]
(10) 2014/01/10(Fri) 18時頃