―食堂入り口付近―
[さて、結局メリーさんはどうなったか。
食堂の中へと顔を向けると、こちらに向かって手を振ってくる人影が見えた>>5。やはり呼ばれたのは自分たちだけではなかったようだ。
かけられた声。「あたし達の他にも人がいたんですね」という言葉にその気持ちを深くする。
やはりこの人たちも呼ばれたらしい]
こんにちは。
[挨拶を返して歩み寄る。テーブルの上には牛丼とサラダ。どちらもとても美味しそうだ。
ああそうだ、食堂のメニューには牛丼もあったな、と思い出した。まさか厨房を使って手作りしたなんて思わない]
美味しそうですね。
私もお腹がすいて。
[食事の誘いににこりと微笑んだ。
食堂へ向かう道すがら、やっぱりハンバーグかななんて考えていたのに、匂いというのはなかなかに攻撃力がある。
すっかり胃が牛丼を食べる気満々になっていた]
(10) 2016/11/30(Wed) 22時頃