―BAR・あの世―
[ここは来世に旅立つ前に、人生を振り返るところ。
1日目はすべての始まりだった。正直、この日が始まる前までは、マユミが大切な人になるとも思っていなかったし、そもそも俺は、気づいていることにすら気づいていなかった。哲学的だな]
>>1:-9
ソイツはもう相当慌ててたみたいだったな。いつか気づいた時に、気づきたくなかったってドヤ顔するつもりでいたのに、もうとっくに気づいてるんだもんな。
俺も驚いたし、ソイツも驚いた。みんな驚いた。株価も下がったんじゃないか?
>>1:-10
それな。
>>1:10
こんなに煽ってるのに、後であんなことになるんだもんな……女って怖いよな。勝てるわけない。
マユミはだれにでも優しいやつだった。
それでも正直この時は、ハルカとケイイチは別格なんだろうなと思っていた。羨ましいよなケイイチ。
[ニヤケてるわよ。マスターにそう言われ、俺は顔を叩いた。マユミの顔を見れたんだからいいじゃないか。しかしそれが勝者の笑みだということに、マスターは気づいていたのだ。俺は気づきたくない]
(10) Borit 2016/04/10(Sun) 01時頃