―回想/5月9日正午頃 薬局「三元道士」―
………返事?
[クシャミ>>71の申し出に不思議そうに首を傾ける。元々話の真偽や届く届かないも関係なく、ただ告げるだけの言葉。
それがもし、彼の言葉を聞けるとしたら?
先程よりも幾らか長く悩んだ末、困ったように笑って――首を振った]
……ううん…聞かなくて、いい。聞いたら、きっと私は『もたなく』なる。
私にもまだ、やれる事は…多分、ある、から。
…ほんと、君らって…優しいねぇ。
[目前の少女も、居なくなってしまった彼も、どちらも。
彼らを差し置いて、どうしてこんなどうしようもない自分が生き残らなければいけないのか。言ったところで全てはどうしようもない事だけれど、やるせなさに息が詰まる]
……ありがと、クシャミ。
[どうにか苦心して息を吸い込み、表情を緩ませて柔らかく微笑う。凍りかけた胸に彼女の優しさは確かに沁みたから、その感謝を込めて]
(9) 2013/08/06(Tue) 10時半頃