─ 夜から朝、そして ─
[重度の日焼けは火傷に近いのだっけ。>>3けれどいい歳した大人に、こんな格安(※と言えるほど安くはない)ゲストハウスが提供できるサービスは限られているし、ここでは何よりも自主性を尊んでいるので必要以上の世話は焼かない。]
ああ、いいね。
[しょうがチップスを肴に呑むなら何が合うだろう。
そんなことを考えながら、干したしょうがや客が干していったブランケットを回収した。
こう見えてオーナーはけっこう忙しいが、必要最低限の人数しかいないスタッフもそれなりに。談話室の共用冷蔵庫の中身を確認し、腐っているものや賞味期限が切れているものは一旦紙に書いて扉に貼り出し、更に数日経つと廃棄する決まり。
『ああ、またチャレンジャーが』なんて呟く先に見えるのは、「これはさっぱりなのか濃厚なのか。熱いのか冷たいのか、」そんな飲み物。>>6
誰が買って、誰が飲むのかしらないが南無三と合掌するスタッフは実のところそれを口にしたことはない。]
(9) 2017/07/12(Wed) 22時頃