―5月9日午前5時頃 繁華街 >>0続き―
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[錯乱に陥って数時間。ようやく落ち着きを取り戻す。
夢ならばいいのにと思う記憶だが、記憶に蓋はされてくれそうにない。……紛れも無い、現実なのだと。ようやく受け入れる準備ができた。
その頃、己を呼ぶ声。
そういえば、発信機を付けていたことを思い出した。
……ならば、自分が襲撃に成功したことも、解っているのだろう、と思い。
暗がりから、僅かに明るい場所へ出る。ナユタを視認。
今の私は、他の者から見れば、人間を襲撃した事実を持っていることになると。……ここが、潮時なのかと。
両手の手首同士をあわせ、手錠でも持って来いと言わんばかりに己の前に突き出し。ナユタに向けて、ただ一言]
……いるよ。あたしはここに。
……ナユタさん、ごめん。……解っていると思うけど……ダメだった。
[隠しても無駄だと解っているから。誰かを襲ったということを自分から話す]
(8) 2013/08/04(Sun) 15時頃