― 現在 / 医務室 ―
Moon river, wider than a mile〜♪
I'm crossing you in style some day〜♪
[寝台が並ぶスペースに、控えめな音量で音楽が流れている。ワクラバは、隈の浮かんだ目で、寝台の上に横たわる2つの保護膜を見つめていた。中で眠りについているのは、ナユタ。そしてシルク。
ワクラバは、手元に携えたクリアバインダーを開き、なかに収められた手紙を1枚、1枚、丁寧に捲ってゆく。最後のページに収められた手紙(>>2:137)は、文章が途中できれている。そこから先に、どのような文字が綴られるはずだったのか。繰り返し読んでも、答えは見つからない。]
……いいぜ、なんだって答えてやるよ。キューティ。
なんだってな。
[保護膜のなか、シルクはただ静かに寝息をたてている**]
Old dream maker, you heart breaker〜♪
Wherever you're going〜♪
I'm going your way〜♪
(8) 2016/05/18(Wed) 02時半頃