[チラリと見えたのは、結社員に運ばれていく変わり果てたサイモンらしき影。>>1]
………!!
[心配していた”何か”が起こってしまった。声にならない悲鳴が、喉の奥で支える。…サイモンが陣取っていた部屋から、鉄の匂いがする。
そちらの方へ恐る恐る脚を向けると、背を丸め吐き気を抑えるルパートが居た。>>6
床に広がる、夥しい量の血液。目を背けたくなる光景に顔を歪めつつ、首元に巻いているスカーフを引き上げ、マスク代わりにした。ラルフは孤独死をした村民の部屋を片付けた事もあった。ルパートよりは幾分か耐性があるのかもしれない。]
『洗剤と消毒液、頂けますか。』
[ルパートにメモを差し出し、掃除用具を準備する。彼が大事にしている宿に、血の染みが残らないように手伝うつもりで。結社員からの話(>>#1)を聞くのは、もう少し後のこと。**]
(8) 2018/07/27(Fri) 11時頃