204 銀花の咲く路、灰白の世界で君を想う


【人】 すくみず アオイ

[特売日でお断りするのは心苦しい。
ただ、放っておくと母が卵を必要以上に買い始めてしまうのだ。
家と店を何度も往復して……あのバイタリティを是非他に回して欲しいけれど、実際ある程度は多めに必要な家族構成でもあるから、ストッパーは必要なのだ。
先輩とラインを交換して、先輩の冷えてるだろう耳にそっと温まった手を押し当てる。
ただその後の「がばっ」…未遂?>>0:152には不覚にも肩を跳ねさせて息を詰めてしまった。
まさか、こんな風に抱きつかれるなんて思っていなかったし(未遂だけど)
急に近くなった距離に、空と陸で男子に慣れているつもりだったのが、それとは違うんだと教えられた気がして。
嫌かどうかは別として、心底驚いた自分は言葉を失くして、ただ頷いていた。
ドッドッドッ、と心臓が驚きで煩く響く。]

(8) 2016/12/16(Fri) 10時半頃

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