["被害妄想"だって?何とも小難しい言葉を使ってわざわざ正してくる坊主(>>3)には、ぐるぐると眉を上下させる。
ああ言えばこう言うとは、こういう奴の事を言うのかと。何だか負けた気分のまま、結構は溜息と共に手を挙げて、降参の意を示すしか無く。
……しかし誤魔化すように落とされた謝罪には、内心で苦笑混じりに眉を寄せる。
まったくこの坊主は、謝れと言う所では余計な事を言う癖に、謝らんでいい所で顔色を伺って来るのかね。]
"わかんない"、か?じゃあ忘れちまえ。そのうち分かるようになれば、一服分けてやろう。
……分からんうちが、幸せだろうがな。
[返された言葉は大方予想通りではあったから、大した事じゃあないと手を振っておく。この坊主の事だから、下手に考えろとでも言ってしまえば馬鹿正直に考えてしまいそうな気がして。餓鬼のうちからそんな馬鹿らしい事をするのは実に勿体無いだろう?
今だって、坊主はそこそこに混乱しているのだろう――あぁ、少し虐めすぎたかと。説教じみた事を言う奴はどうにも好かんが、どうも自分はその好かん部類の人間らしい事は随分と前から自覚している。
歳をとると、説教臭くなっていけないったら。]
(8) 2015/04/07(Tue) 17時頃