人狼議事

14 学校であった怖い話 1夜目


【人】 双生児 オスカー

―ミステリー同好会・部室―

[そして時は放課後へ。
集まった面々の幾人かは、オスカーにとって予想外だったか。
特に妹の姿を見つけた時には、目を大きく見開いた。
しかし止めようとする間もなくサイモンは百物語を開始する。
静かに語られていく怪談、ひとつずつ消えてゆく豆電球。
暗闇に浮かび上がるお互いの顔には、どのような感情が浮かんでいただろうか]

……っ、ぁ。

[寒い。夏だというのに、オスカーは身体を震わせた。
つぅ、と、背を冷たい汗が流れ落ちていくのを感じる。
サイモンの逃げろという台詞。
開けられたドアの先、蠢く闇。ぬめりを帯びた風。
突如襲ってきた眩暈と耳鳴りに頭を抱え、床に倒れ込んだだろう]

――来てしまった、んだ

[その小さな呟きは、サイモンの哂いに掻き消された]

(8) 2010/07/18(Sun) 01時半頃

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