[職員室前の喫煙所へ向かう。そこからは校門のあたりがよく見える。
煙草の先に点火しようと思ったその時、>>2:+2門の前に何かを発見した。
落し物? 野良猫? 最初は何か分からなかったが、近付いてみるとそれは制服を纏って胡坐を掻いている……うちの生徒だということを理解する。]
……何やってんだ? そこで。
[控えめに声をかけながら、門越しに冷めた目を向ける。
そいつの顔を確認すれば、元梧桐生でこれから俺のクラスの生徒になる高鳥だということにすぐ気付くだろう。]
遅刻か? もしかして。
あちゃーやっちまったな!
……裏に回れば開いてるぞ、普通に。
[今日はもう自由行動の時間で、帰宅した生徒もいる。
だから校門は空いているはずなのだが、どうやら高鳥のやってきたこちらの門は閉まったままのようだ。
彼の苦労を笑い飛ばすように、肩を震わせた。]
(8) myu-la 2014/10/19(Sun) 23時半頃