華、これを。金に換えられるかは解らないが俺の世界ではそれなりの彫金の店の物だった筈だ。河童殿の胡瓜代と、良い思い出をくれた礼に。[腰で揺れていた銀の鎖を外し、投げる。純粋な銀では無い上にこの世界での銀の価値等知らないものだから余り意味はないかも知れないが、気持ちの心算。龍の頭と透かし彫りのデザインはそこそこに凝った物、まあ束の間の暇潰しにはなろうまだその場に蝶は舞っていたか、いたならば指先で遊ばせ、小走りで川原を後にする。>>4現代社会のほうがしんどい、という尤もな意見を発した宇佐美青年の肩を通り過ぎ様、軽く叩いて。]
(7) 2013/09/02(Mon) 19時半頃