[久々に屋根のある場所、布の上で眠れたことで、普段よりも眠りは随分と深かった。しかし目覚めた時、体は鉛のように重く……正確には副作用のある右腕と同じ側の体がまったく動かなくなっていた。左手で服をめくれば、そこに見えたのは黒の結晶と化した己の体。]……だめだった、か。[膝の上に手を落とし、ただ呟いた。旅人の病の話は、直に村へと広まるだろう。]
(7) 2013/05/13(Mon) 00時頃