―朝・保健室―
[窓の外を見ると、ぱらぱらと生徒たちが通学してくる様子が見える。部活に行くのか、補講を受けるのか、目的は様々だろう。
圭一はといえば、昨日眩暈を起こしたことを知った過保護な親によって車での送迎を受けていた。別段体調が悪いわけでもないのに保健室に居るのは、送迎時間が早すぎた為、まだ眠たかった。それだけだ。
保険医の姿は見えなかったから、勝手知ったる何とやらでベッドを一つ占領して]
ふぁあ……zz
[欠伸ひとつ。ぼふっと固い布団に横になる。
放課後に図書室で終わらせたプリントは既に提出済み。
結局あの後>>0:331存在に気づき、巻き込んだ、と言ってもいいかもしれないイトには後でお礼を伝えておかなくては。
>>0:325>>0:328一番親身になってくれた晶にはタオルの返却とそれから得意な英語の宿題ひとつ手土産に。でもしっかりアイスの見返りは要求する心算だ。
そんなことを考えつつ、しばらくまどろんでいる。
すっかり眠ってしまっても、鞄は机の上に置いてきたから、もしかしたら誰かが代返してくれるかもしれないなんて甘い考え。
担任かはたまた生徒が探しに来て引っ張っていかれる未来はありやなしや**]
(7) 2016/08/19(Fri) 08時頃