136 【半身内】ぼくらの学校


【人】 靴磨き トニー

[周囲を見渡しながら、校内を歩く。小鳥井にああ言った手前、迷うわけにはいかないな。そんな自分の考えに、一人ツッコミをした。
鞄を下ろした事で身軽になった利点を生かし、人の波をスイスイと避けていく。

しばらく歩いていると昇降口にさしかかった。どうやらぐるっと一周したらしい。先ほど分かれ道があったから、そちらに行ってみようか。
振り返ろうとした矢先、一人の女の子>>133に目が留まる。規則を無視した、目深に被ったパーカーに、一つ瞬きをした。]

 危なくねーのかな。

[ぽつりと呟いた声は、生徒の喧噪にかき消された。**]

(7) 2014/10/15(Wed) 09時半頃

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