―― 3年1組 ――[夏の終わり、秋めいた日が穏やかにグラウンドを照らし出していた。眠そうな目をそのままグラウンドへ向けた俺は、悪戯のように机に彫られた9999をなぞり、赤い痕が目立つ首裏を掻いた。遠く聞こえるランニングの掛け声が煩い。] キャンプファイヤー。 はあ。[校舎燃えたら面白いよな、と鼻で笑いながら、手伝えといわれるままのろのろと立ち上がる。積み上げても燃やすだけのがらくたに何を見出すというのだろう。いや、燃やすから楽しいのか。]
(7) 2018/10/12(Fri) 00時半頃