―5月1日正午頃、第二封鎖線付近町内部―
>>5
[聞いた事のあるような声、というよりはむしろ5年前までは勘弁して欲しいと思う程に聞き飽きていた声。今なお用事もないのに電話をかけてきては何やら楽しそうに話し込むせいで忘れたくとも忘れられない声が聞こえたような気がした。と思い込みたい]
…………あー、クッソ!!!
んの呼び方やめろって何度言ったら分かるんだ!
お前の頭にはブラマンジェでも詰まってんのかこの馬鹿チアキ!
[幼い頃から変わらぬ呼び名が耳に届くと眉間に刻んだ皺が深くなった。抱えた重みそのままの音を立ててダンボールを投げるように積み込んで後ろを振り向く。まるで子供のように手を振り跳ねる姿が懐かしいだなんて、思わない。けれど変わらないその笑顔には籠っていた力が抜けるような気がした]
[ちなみにどうでもいいことだけれど脳みそとブラマンジェの硬さは似ているらしい]
(6) 2013/07/17(Wed) 00時半頃