― 談話室 ―
[ 談話室を訪れたのは一昨日よりは早く、昨日より遅い時間だった。
既にふたつの姿>>3>>4が見える。もしかしたら他にもいたかもしれない。燻んだ色に安堵と不安を同時ににじませながら、頭を擦って部屋へと入る。]
とるど いん 、 わく ら 、ば 。
[ 談話室は静かだ。昨日と似ている。
目を閉じている間、ほとんど声の聞こえないふたりだった>>3:204>>3:220。
音を残すようにそれぞれへ声をかける。
まずは壁の方へ、それから窓の近くへ。
端に辿り着くまで止まれない身で、二本の線を描いた。]
…… お 、 はよ。
[ 意識をこちらへ向かせる為か、あるいは形を確かめるように、宙に浮いた指先が辿り着いた道の先、両者の肩へ触れようとする。
視線が重なったとしても、口からは挨拶以上の言葉は出て来なかった。]
(6) 2020/09/01(Tue) 06時半頃