おばさんの気持ちは嬉しいけど、そんなに迷惑かけられないよ。
あ、そうだ! お礼の代わりにクッキー持ってって。
[とは言っても、ピスティオのおばさんが、こうして息子に
よく食事を持たせてくるのは。
自分1人の事になると面倒くさくて、手を抜きがちな俺の性格を
よく理解してるからだ。
実際、今朝クッキーを焼いたのだって、わざわざ昼食を
作らなくて済むなって算段もあったのだから。]
うん、ちょっと蒼い三日月亭まで荷物を届けにね。
[もうピスティオの家に行かなくなって、どれ位経っただろう。
それこそ昔は彼と、彼の兄が迎えに来て。
3人でおばさんの作ったご飯を頂いて。そのまま彼の家に泊まる事だって珍しくなかったのに。
でも、心も体も成長して大人になってしまえば。
今まで通りにしたくても、出来ない事は増えて来る。]
(6) 2019/03/10(Sun) 00時頃