──キルロイの部屋──
[ 浴びせた侮辱の言葉に、キルロイの顔が引きつったような気がした。
──何も感じない。
いや、正確に言えば嗜虐心をそそられる。
自分だけ服を着たまま犯すつもりだったが、帯をほどかれると>>0、脱がそうとする手を途中で遮り、自ら脱いで隅へ投げ捨てた。黒のショートブーツだけ履いている状態だから変態くさい。
手当もせずに放置している右肩から血液が流れ、浮かんできた脂汗と混ざって落ち、キルロイの体を汚す。
撫でられて刺激を与えられた陰茎はすっかり勃ち上がっていた。
だが、すぐに挿入するよりは焦らした方が互いに快楽は大きくなる。そうだと知っている。]
へーぇ、ここ、キモチイイんですか?
[ 淫紋を撫でる度に嬌声を上げるキルロイを見下ろし、くくっと喉を鳴らして笑った。
もっと強く押したらどうなるのだろう。
好奇心のまま淫紋全体をぐっと押した。
こんないやらしい淫紋に似せたものを刻みつけて「お揃いだ」とはなかなか馬鹿にしてくれる。]
(5) 2016/06/13(Mon) 13時半頃