──マーゴ……[首を噛みちぎられ、既に息のない身体の傍らに力が抜けたように膝をつき、静かに片手を伸ばす。何故か首飾りを握っていた手に触れれば、その死人の白に染まる小さなもみじからは、昨日までのあたたかさが感じられない。本当は掻き抱いて、悲鳴の様に嗚咽を漏らしたかったのだが。感情のままに抱き上げれば首が落ちてしまいそうで、怖くて出来なかった]
(5) 2015/05/15(Fri) 06時頃