[望遠鏡を組み立てる場所、つまりは星が良く見えそうな場所を探して平地をうろうろしていると、暗闇から女の子の歌声が…。>>2]
うぉっ…?!
[基地の電気がついていないから>>1、てっきり俺が一番乗りだと思っていたのもあって、一瞬びくりとする。
お化けにしては随分陽気な歌声だなと思ったから、歌の聞こえる方へ心持ち足音を立てて近寄った。
いますよ!気づいてますよ!というアピールだ。]
……って、なんだ、メイかあ。
何してんの、カラオケの練習?
[ほんのちょっとだけお化けの可能性を探っていたので歌声の主のシルエットがはっきりと見えてから安堵の溜息をもらす。
山の上ってなんとなく声出したくなるからね、わかるわかる、と勝手に頷いて街の明かりを見下ろした。
空の上の方が大本命だけど、地上の星もこうして見るとオツなものだ。
なんてちょっと詩人みたいなことを考えたりする。]
(5) 2019/12/26(Thu) 01時半頃