さて…
[呼び出された人間達を歓待するための宴は、もう随分準備がされているようだった。大きな机の上にいくつもの席が並び、燭台を中心に、エルヴィニアで取れる大地、山海の恵みを用いた料理が並べられている。エルフはあまり肉は食べないけれど、他の種族、半人半獣の者達であればそういうものを好んで食するだろう。だから、大皿に並べられた料理は随分さまざまな種類があるようだった]
少し早いけれど、先に待っていても良いかもしれないわね。
[ふと見渡すと、この辺りでは見慣れない格好の少女がいる。一見ではそう高貴な身分といった感じではなさそう、顔立ちにはあどけなさが残り、体格もエルフの少女ほど華奢とは言わないにせよ、まだ若干未熟さを残している、と個人的には感じられた]
そこのあなた。あなた、女王陛下の言ってらした人間かしら。
その様子だと勝手がわからずに戸惑っているか…この宮殿の豪勢さに戸惑っている、といったところかしらね。
……陛下から何か聞いてはいないのかしら?
[一見すれば少々上から目線とも取れるような口ぶりで、彼女に向けて話しかけた*]
(5) 2018/11/23(Fri) 22時半頃