―生物学教室の前で―
バーレー、さんは、クロエさんをお守りしていた>>1:338、なんて。
本当に、勇敢な方です。
モップ……俺は原始的な戦いをしてしまっていますからね。
見習うべきかもしれませんが……打撃は、反動が厳しいですから。
[今は姿の見えないリンダとの会話を思い出しながら、男はぼそりと呟いた。
事実、踏み込み力のない男では、打った反動は車いす任せとなってしまう]
……なら、俺にも使えますけど。学内にはありませんしね。
口惜しいですが……当然。
いえ、そんな弱気な発言はやめましょう。
田原先生と同じように、俺だって「先生」なんですから。
この身体が――――少しもどかしいですけれど。
[そこでふと、教室にこもるリンダの様子が気になって>>340。
とはいえ、振り返る不正はしたくなく。
かわりに、こんなよしなしごとを、呟いた]
(5) 2011/12/03(Sat) 01時頃