ー回想・学生時代(>>1後)ー
[神父になると決意してからというもの、授業にはそれなりに出席するようになり。サボっている時間には、聖書を穴のあくほど読み込んだ。
朝ミサは寝そうになりながらも毎日参加して。
特にチャールズが説教をする時は、可能な限り記憶に留めようと努力した。
チャールズが帰って来ていると知れば、なにかと用事を作って彼に会いに行って。疑問を聞いたり、議論をしたり。]
「今度の旅はどんな場所だったんだ?
どんな人に会えた?」
[と旅の話をせがんでは、静かに彼の話に 耳を傾けた。]
[勉強に疲れて静かに眠る場所を探して…この頃から、礼拝堂で眠るのが癖になってしまったのだろう。]
『おはよう、ホレーショー。
良く眠れましたか?』
[頭に乗せられた日祷帳の存在に起こされ、そのままここで寝た罰としてチャールズの手伝いをさせられるのは、日課のようなものだった。
チャールズと一緒に居たいがために、彼が学校に居る時はワザと居眠りの頻度を増やしていたのは、見通されてたのだろうか。]
(4) kaomozi 2014/07/01(Tue) 15時半頃