人狼議事

192 【R18薔薇】対魔忍キルロイ


【人】 懐刀 朧

[ラルフの懇願を見下す目に温度はない。
二度としない、赦して、と請われる度に、その言葉とは裏腹に腹の底から冷えていくような心地がした。
伸びてくる手は触れもせず、一瞥するのみ。
触れられないよう、横に退いてまた距離を取った。]

…………二度としない?
なら、どうして最初から我慢出来なかった?

[ふ、と右手を持ち上げれば、床から人の背丈ほどもある大きな水の手が這い出てくる。びた、と床に掌をつき、もう片方の手でラルフの片足を掴む。
彼が如何に抗おうがおかまいなしに、大きな手は、腕の生える箇所へとラルフの身体を引きずっていく。
己の手で彼を運ぶことすら、しようとはしない。
触れる温度が愛しく思えたのは、それが己のものだったからだ。しかし彼は、彼自身の行為でそれを否定した。己の他にも大事なものを持っていたのだと、己に告げた。
それだけで興を削ぐには十分すぎた。使い道のない玩具の行き先は決まっている。]

君はもう、要らない。

[名を呼ぶことすらしないまま、水の掌はラルフの身体を水に濡れた床の中へと飲み込んでいく。まるで、ゴミを捨てるような呆気なさで、ラルフの身体は腕の這い出る根元、その水溜りの中へと消えた。]

(4) 2016/06/13(Mon) 13時半頃

← ↓ ■ □

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.078 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび