[――あの件がなければ、今頃こんな風に育っていただろうか。 弟が失踪してから、そんな思いを抱くことがあった。リツと影流は同じ年で、背格好、髪型もどこか似ている。それはリツに対しても、影流に対しても失礼なことだと感じ、自然と距離を取るようになった。余計な思い込みをしないように。だが、重ねたくないという思いに捕らわれすぎて、キルロイは影流そのものを見ることからも逃げていた。彼がずっと、憧れを抱き自分の背を追っていたことに見向きもせずに。どこかで線を引いた関係が続き、虚像と実像が離れていく。だから。リツの現在が塗り替えられた今、その枷は外れ。部屋に入って来た影流を見たとき、いつも見ている筈なのに数年ぶりに会ったような感覚がした。彼に対する人物像は、五年前からアップデートされないまま。**]
(4) 2016/06/09(Thu) 08時半頃
sol・la
ななころび
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