ーこの間の夕方:惣菜屋の前ー
[自分の大声に犬と主とが足を止め、いつもの憎めない笑顔が向けられれば、こちらも負けじとデカい口で大きな弧を描いて。
彼>>0:270がそれを視る事ができないのは知っていたが、だからこそだろうか、色々な表現が余計に大袈裟になる。黒衣の巨躰が大きく手を振れば、彼にもそれくらいは見えるだろうと]
ケーゴ、この間ぶり!ルーは今日も可愛いなあ!!
…カクニカイニ?各二階に?いや、kakuni?か。
ケーゴ、kakuniって豚のkakuni?それってどれだ?
[足は出迎えるように彼等へ向かい、足元で”お仕事中”のルーの前へとしゃがみこみ鼻先に手の甲を差し出して。黒目ばかりのアーモンドがいつものように自分を見上げれば、毛並みなどお構いなしにわっちゃわちゃと撫でる。
彼からkakuniについての説明があれば、じぶんも、と角煮とその他幾つかを店のオバチャンにビニール袋に入れて貰う。
この間言ってた美味しいシュークリームってあそこの?
なんて聞いた頃には、行列していた女性客はひとりも居ず。チャンス?と思って走って行ったら”完売”の札に迎えられたりなんかも、したかもしれないね]
(4) 2014/12/06(Sat) 11時半頃