― 城門 ―[とたたたたんっ。城を訪ねた者が最初に出会うのは、この城の小さな執事になるだろう。白のウェストコートに、儀礼に適ったミッドナイトブラックのフロントコートを纏い、柔らかな毛に覆われた首には、ホワイトタイがきちんと結ばれている][鼠の使い魔は、後肢で立ち上がると精一杯に姿勢を正し、銀色の髭をそよがせて客人の顔を見つめ、丁寧にお辞儀をしてみせる]『ようこそ、おいでくださいました。 招待状を拝見させて頂きます。』[貴方の招待状に問題が見つからなければ、従僕が荷物を預かり、まずは2階客室への案内を申し出るだろう]
(4) 2013/03/20(Wed) 10時半頃