― ワレンチナ搬送の翌日:ワレンチナの自室 ―
[ワレンチナの個人端末に触れる。電源は入ったままだった。Remdaに関して隠された事実があるとすれば、それは巡り巡って、La=Sta=Demonicの利益にもつながるだろう。ワクラバの正体をワレンチナが知ったら、どのような顔をするだろうか。胸の奥がズキズキと痛む。聞かなかったことにして、忘れてしまおうかと、何度も考えた。だが、もしも、Remdaを持ち帰る本当の理由が、ワレンチナにとっても悲願であるのなら――
キーを叩き、Remdaに関する一連のデータにアクセスした。警告と共に出現した、セキュリティコード入力欄に『iamwhatiam』とタイプする]
……『在るがまま』か。
お前らしいぜ、ワレンチナ。
[認証が終わり、Remdaに関する事実がモニターに表示された―]
(4) 2016/05/20(Fri) 03時半頃