[>>1:164自分が言葉に詰まるのを見て心情を察したのか、眉を下げて頬を掻く芙蓉。でも、そんな明るいところも彼女らしくてしみじみと懐かしさに浸る。]
そっか…。別に、レプリカじゃなくても遊びにくれば良いのに。
[彼女にどんな事情があるかまでは知らず、そんなことを言う。仕事をやめても会いに来てくれば良かったのに、何で会いに来てくれなかったの?といった文句を含んでいて。]
…懐かしいね。
[くすりと笑った後に、昔のことを思い出して目を細める。此処で、白衣を着た彼女と何度も話をしたっけ。
こんなにはしゃいでいるということは、今はもう違う仕事をしているのだろう。]
俺ね、芙蓉姉さんの白衣姿が好きだったんだ。格好良くて。俺も実習とかで、着るんだよ?
[彼女がちぐはぐな格好であることに気付いて白衣を脱げば、もう少し白衣姿を見ていたかった気もした。]
本当だよ。すっごく探したのに、何処にも居なくてさー…
[謝られれば、ムッとして当時のことを思い出す。自分の理解者である一人を失って、あの時はとても悲しかった。]
(3) 2014/12/07(Sun) 11時半頃