-5月3日 早朝 住宅街の外れ「猫の集会」集会所付近-
[さすがに、1日にボランティア活動、それから睡眠も取らずに夜の仕事場所へ趣き、結局何もしなかったもののほぼ立ちっぱなしで帰路につき、謎の家の探索まで行った体の疲れはそう簡単には取れず。
結局、2日は探索から帰ってからは、ほぼずっと寝こけていた。一応は水道が動いているということを有難く思う。乾きの苦しみにも、強い汚染にも無縁だ。人狼病の恐怖自体はあるけれども……そちらは逃れようもない。
さて。
起きてすぐ、クシャミは胸騒ぎを感じて外を見た。何かがおかしい。空気が不穏だ。そういえば、昨日の夜は、まどろんだ頭に猫の鳴き声がいつもより多く響いていた気がする。何かが起きる前には、いつもそういうことが起きる。
とりあえずは外の様子を見るために、建物から外に出る。外に出たクシャミの眼前に、1枚の紙が落ちてくる……「町会便り(号外)」。クシャミはそれに目を通し……驚愕とともに二度、三度読み返した。
……クシャミはそれを受け入れ、目を閉じ……自分でも驚くほど冷静に、何をすべきかを考え始めた**]
(3) 2013/07/23(Tue) 00時頃