[その後くらいだったか。スマートフォンからLINEの通知音がぽきぽき、と音を立てた。誰かしら、とアプリを起動させれば表示されたのはよく知る彼の名前だった。]
もうっ、初日だって言うのにあの子ったら…
[呆れたように溜息をついてみせ、返信を入力する。山吹時代から彼はこんな感じだったし、それに彼については少し特別な事情があるのだ。おそらくというか確実に、彼の”秘密”を知っていて、それでかつ彼の味方をしているのは自分くらいだろう。それは今後変わるかもしれないし変わらないかもしれない。
少なくとも前者なら秘密の共有者が増える、という事くらいだろう。自分が彼の敵に回る事だけは、ありえないとはっきり言えた。]
これでオッケーね。
[返信を送って携帯をホーム画面に戻す。その待ち受けを数秒程眺めた後、スリープモードに戻した。]
(3) 2014/10/15(Wed) 07時半頃