[手渡された写真がどの本にも、雑誌にも掲載されていないと
知った時は少しだけ、動揺したりもした。
没作品を手渡すなと憤慨するような出来栄えでもなく、
純粋に、綺麗な画を手元に置けることが誇らしくもあり。
荷物が届いてから暫くの間機嫌が良かったことは、
お節介で妙に敏い姉経由で伝わっていないと良いのだが。
ぽつりと呟いたのは、そんなに見たかったのか。>>2:353
見た目にそぐわずロマンチストだな、と目を細めて笑い。]
そりゃ、すぐ見られたら御伽話にならないからだろう。
…………ああ、それと。
普通のスノーフェアリーで良いから、見える場所に連れて行け。
[あれだけ絶景な写真をいくつも撮れたんだ、
これは、群集を間近で見られるチャンスかもしれない。>>0:200
視線を僅かに逸らしつつ、珍しく同行を許し、訴える。
旨そうに食ってくれたから機嫌を直した訳じゃ、ないさ。*]
(2) 2015/11/25(Wed) 01時半頃