147 月夜ノ緋糸結ビ 


【人】 巫女 ゆり

 れいかさんが、
 ……壊れちゃいそう、だから。

[ただ――脆そうだったのだ。
誰でも良かったのではと問う彼女も。
こうして自分を抱きしめる彼女も。
自分にしないかと、そう誘う彼女も。

笑顔の下、言葉の下。
少し触れただけで、すぐ、崩れそうに見えたから。]

 だから、怖い、って言うなら。
 そういう……ことなんです。

[頬を伝う涙は、やけに冷たい気がした。]

(2) mayam 2015/01/23(Fri) 00時半頃

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