――回想・出発前 車内
[ 揚々と入った車内。運転手にかけたハイテンションな声もそのままに、中にいた男(>>0:389 ヘクター)の後ろから、ぽん、と肩を叩いて。]
オニーサンも参加するの?
ちょい、詰めて詰めて。
そこ空いてるじゃん、そこそこ、
[と、指したのは運転席のすぐ後ろ。2,3番の席。
彼が嫌がらないならば背中を押してそこへと詰め込むつもり。
嫌がって何処かへ行くならば、頬をむくれさせて、仕方なく2番へ座るだろう。
座る直前、見渡した車内に、ラルフの姿があればほんのりと安心して。付き添いだから、すぐそばにいるべきなのだろうけれど。彼の隣にはすでに誰かいただろうから。ゆるく微笑んで、着席する。
どうせ、このギリギリだ。今から立って席を代わってもらうのも時間がかかって申し訳ないし。
なんて思っていれば、点呼が始まっただろうか。]**
(2) 2015/11/20(Fri) 01時頃