[戻るべき場所――直円の傍に戻り、>>100声を掛けると共に手を伸ばして掌を掴む。
骨ばったそこに頬を擦り寄せ、唇を落として微笑んだ。
褒めて欲しい、なんて、きっと言わずとも伝わっているだろう。
Jと遊んでいるのを邪魔するつもりは毛頭ない。
故に、その熱を欲しがる気持ちは名を呼ぶ声に混ぜるのみ。
そのまま直円の手を離し、向かう先はJの目の前。
真正面に立ち、床に出来た黄色の水溜りを見下ろしてから、顔を見る。
己が欲しいと望むものは、今はJの奥に埋められている。
己が口内で育てて、飲ませてもらえるはずだったものがそこにあるのだと思えば、嫉妬のようなものが沸き上がるのも仕方の無い事だ。]
……J。漏らしてしまうほど、良かったんですか?
[己の知るJならば、直円に犯されるなど苦痛以外の何物でもないだろう。故に、からかうように嘲笑を浮かべながら、夕暮れ色の瞳を見上げる。]
(0) nico 2016/06/18(Sat) 12時半頃